畳を敷き詰めた和室(本来の名称は「座敷」)は、障子や襖などの建具でゆるやかに仕切られ、光や風をほどよく取り入れて快適に過ごすことができる空間です。
①床の間(とこのま)◆◆◆座敷(和室)全体を特徴づける重要なスペースで座敷の顔ともいわれる。
②欄間(らんま)◆◆◆◆◆座敷と座敷、座敷と縁側の境の鴨居の上部に、透かしや装飾を施した板などをはめ込んで、空間を緩やかに仕切る。
③長押(なげし)◆◆◆◆◆柱と柱を水平につなぐ部材。本来は構造材であったが、工法の変化により装飾材となった。鴨居の上に取り付けられる内法(うちのり)長押、天井に接する天井長押、柱の下端をつなぐ地長押などがある。
④鴨居(かもい)◆◆◆◆◆開口部の上部の横材。襖や障子などの建具を入れるための溝がつけられている。この溝がガイドになり、下の鴨居の溝とセットで建具をスライドさせて開閉する。
⑤敷居(しきい)◆◆◆◆◆開口部の下端の横材で、建具を立て入れる溝がつけられている。上部の鴨居とセットで襖の溝の中をスライドさせて開閉させる。
⑥小壁(こかべ)◆◆◆◆◆鴨居の上などにある狭い壁のこと。