医学的な効果から考えると、食前と食後のどちらにウォーキングするのがよいか?
5〜10分程度の散歩程度のウォーキングなら、食前と食後のどちらでもよいのです。
30分のしっかりとしたウォーキングの場合は、食後の方がおすすめです。
まず、食前にウォーキングをすることのメリットとしては、脂肪燃焼効果が挙げられます。食欲を抑えるホルモンの働きで、食べ過ぎを防ぐこともできると言われています。
デメリットは、貧血やめまいなどを引き起こすリスクがあること。糖分の血中濃度が低いため、食後に比べウォーキングで得られるはずの様々な健康効果が落ちやすいでしょう。
ウォーキングをする前には糖質を含むもの、特に消化が良いヨーグルトや牛乳などを摂るといいでしょう。
食後ウォーキングのメリット・デメリット
メリットは、食後だと糖分の血中濃度が十分にあるので、ウォーキングの質そのものが高くなること。また、貧血やめまいなども引き起こしにくくなりますね。他にも、食事が脂肪として体に蓄積されるのを防止する効果もあります。糖尿病の運動療法のひとつとしてもおすすめです。
デメリットは、食後すぐに歩き出すと消化不良の原因となってしまうこと。筋肉にたくさんの血液が集まって、本来消化のために働く胃や腸への血液量が少なくなってしまいます。
食事からウォーキングの間は1時間ほど空けるようにしましょう。
ウォーキング後は、たんぱく質や炭水化物を摂る
ウォーキング後は、たんぱく質(肉・魚・卵・大豆製品など)や炭水化物(ご飯、バナナ、野菜類など)を摂ってウォーキングで失った栄養分を補給しましょう。
例えば、ウォーキング大会などでは、歩いた後すぐに“鮭のおむすび”などを食べる方が多いですね。鮭はたんぱく質、ご飯は炭水化物ですから。特にのりが巻いてあるおにぎりは、海藻類も摂れるの最適です。
長い時間歩く場合は、途中で休憩しながら、水分とともにおむすびをちょこちょこ食べると良いそうです。