どちらも「売る」ということに変わりがありませんが、明確な違いについて知らない方もいるのではないでしょうか。
この記事では不動産の買取のメリットやデメリットを仲介の場合と比べてご紹介します。
買取と仲介の違い
不動産を売るときには仲介か買取か選ぶことができます。
双方の大きな違いは買ってくれる相手で、仲介の場合は一般の方に売りますが買取の場合は不動産会社が相手です。
仲介の場合は不動産会社と媒介契約を締結し、不動産会社が代わりに販売活動をおこなってくれます。
そして売主と買主の間に入って価格交渉や売買契約のサポートをしてくれます。
一方で買取は不動産会社が物件を買い取ってくれるのでチラシ掲載や内見などの販売活動をする必要がありません。
お互いの条件が一致すればすぐにでもお金に換えることが可能です。
仲介と比較したときの買取のメリット
メリットとしてあげられる点は短期間で売ることが可能です。
一般の方に売ろうと販売活動をしますが、買い手がいつ見つかるかはわかりません。
ですが、不動産会社が買い手としてすでにいるため、交渉さえまとまればすぐにでも売却し、現金化することができます。
また、チラシに掲載したり内見の対応をする必要がないので近隣の方に家を売りに出しているということを知られずに売却することができるのもメリットです。
その他にも契約不適合責任（旧：瑕疵担保責任）が免除になる点も大きなメリットです。
売却後に欠陥が見つかったなどで契約不適合責任を問われるようなトラブルの発生がなくなります。
不動産のプロ相手に売却するからこそのメリットと言えるでしょう。
仲介と比較したときの買取のデメリット
メリットがある反面、デメリットもありますので覚えておきましょう。
まず、売却価格が市場の値段よりも1〜3割ほど安くなってしまう点がデメリットです。
買い取った物件は不動産会社がリノベーションやメンテナンスをし、再度販売したり、賃貸にしたりします。
そのため、市場価格よりも安く買い取っておく必要があるのです。
また、もう一つのデメリットとしては買取ができないことがあるということです。
買い取っても再度販売することが難しいような訳あり物件や立地があまりよくない物件などは買い取ってもらえない場合があります。
まとめ
不動産を売却するときには「仲介」と「買取」のどちらかを選ぶことになるでしょう。
買取は早く現金化できますし、契約不適合責任も免除となる点が大きなメリットです。
一方で価格が安いというデメリットもありますのでそれも踏まえて検討しましょう。
